重賞の的中公表は全体の6.4%しかない|メインレースが主戦場ではないという事実

重賞の的中公表は全体の6.4%しかない|メインレースが主戦場ではないという事実

490件・6.4%——2026年上半期に中央のレースを対象とした照合済み公表7,597件のうち、重賞(G1〜G3)が占めた数です。競馬の話題の中心は重賞で、G1の週はSNSも予想サイトの宣伝も重賞一色になります。ところが当サイトの照合済み記録で数えると、的中公表の主戦場は平場でした。この記事では、その6.4%という数字を会場・曜日・月・配当の基準線から見直し、「重賞専門」をうたう実績の確かめ方までまとめます。

計測条件: 上半期の6.4%は記録時点の照合済み記録(公式配当と矛盾しない公表)から数えたものです。追加した表は記録時点の当サイトの記録で、優良認定に限らず当サイトが記録した全サイトの公表実績(配当の表は公式記録)を数えています。母集団が違うので、表の件数と上半期の件数は足し引きしないでください。

重賞公表が少ない3つの理由

1つ目、レースの数。重賞は週に2〜3レースしかなく、平場は毎日数十レースあります。分母が違います。2つ目、配当の水準。重賞は出走馬の情報が豊富で人気がおおむね実力を映すため、平場の下級条件より波乱の頻度が下がります。実績映えする高額が出にくいのです。3つ目、注目度の裏返し。重賞は結果を覚えている人が多く、公表の「盛り」が効きにくい場所でもあります。平場の的中は、そのレースを見ていた人がほとんどいません。

重賞で公表が集まるのは「荒れた回」だけ

上半期に重賞の照合済み公表が最も集まったのは2026-06-28 函館11R 函館記念(GⅢ)の33件。3連単10万円超の波乱になった回です。七夕賞(波乱・14サイトが公表)も同じ構図でした。つまり重賞でも、公表が集まるかどうかは「格」ではなく「荒れたか」で決まります。堅く収まったG1の的中公表はほとんど見かけません。複勝圏の人気馬を当てても映えないからです。

公表はどの会場から出ているか

重賞の多い場ほど公表が多いなら、東京・中山・京都・阪神の4場が突出するはずです。2026年の公表実績を会場別に数えて確かめます。

2026年の公表実績のうち会場が特定できたものの会場別件数

会場 件数
東京 6,360
京都 5,744
小倉 5,723
中山 5,705
阪神 5,209
新潟 4,522
福島 4,047
函館 3,606
中京 3,601
園田 3,412
名古屋 3,344
大井 3,114

この表で見るべきは、中央の主要4場と小倉・新潟・福島の差が小さいことです。重賞の数が少ない小倉が5,723件で京都の5,744件に並び、地方の園田3,412件・名古屋3,344件・大井3,114件も上位12場に入っています。公表の量を決めているのは重賞の有無ではなく、その場で何日レースが行われたかです。重賞の無い日にも、公表は毎日積まれています。

曜日で見ると、中央の重賞が無い平日にも公表は続く

中央の重賞は土日(と祝日)に限られます。曜日別の件数を置くと、重賞の無い日の公表の厚みが見えます。

2026年の公表実績の曜日別件数

曜日 件数
5,610
5,969
5,732
5,581
4,651
24,543
25,468

この表で見るべきは、月〜木がどれも5,581〜5,969件の幅に収まっていることです。金曜は4,651件とやや少なくなります。土曜24,543件・日曜25,468件と比べれば平日は少ないものの、中央の重賞が一つも無い月〜金に毎日数千件の公表が積まれています。土日の件数も、その大半は重賞ではなく同じ日の平場から出ていると読むのが、6.4%という比率と整合します。

月別に見ると、G1の無い7月が最多

春はG1が続き、7月の中央にはG1がありません。公表の量が重賞に連動するなら、7月は落ち込むはずです。

2026年の月別の公表実績件数(当サイトの記録)

件数
2026-01 7,664
2026-02 7,308
2026-03 8,238
2026-04 7,997
2026-05 9,675
2026-06 10,509
2026-07 15,448
2026-08 10,715

この表で見るべきは、7月の15,448件が上半期のどの月よりも多いことです。G1が集中する4月の7,997件は7月の半分ほどで、5月の9,675件も7月を大きく下回ります。月ごとの件数は記録対象のサイト数と開催数でも動くので、7月の伸びを業界の的中が増えた証拠とは読めません。それでも「重賞が無い月に公表が減る」という形にはなっていない、という点は確かです。

配当の基準線で見ると、重賞だけが荒れる場所ではない

「重賞は荒れるから公表が映える」と思われがちです。2026年の全レースの3連単配当を会場別に置きます。

2026年に開催された会場別の3連単配当(公式記録・当サイトのRaceDB)

会場 レース数 3連単の中央値 万馬券の割合
小倉 241 35,860円 77%
福島 170 29,570円 81%
函館 145 26,840円 71%
新潟 194 26,060円 74%
東京 310 25,710円 69%
京都 324 22,320円 68%
中山 302 22,000円 68%
札幌 96 20,550円 71%
中京 169 19,590円 66%
阪神 289 19,050円 66%
帯広 1112 14,090円 60%
船橋 481 13,730円 57%
浦和 457 13,680円 58%
川崎 504 12,460円 57%
大井 721 11,450円 54%
名古屋 927 11,440円 53%
盛岡 428 11,390円 54%
水沢 421 10,010円 50%
姫路 289 9,820円 49%
高知 745 8,750円 47%

この表で見るべきは、中央10場の万馬券の割合が66〜81%に達していることです。重賞に限らず、中央の3連単は3回に2回以上が万馬券になります。中央値も小倉35,860円から阪神19,050円まで、どの場も数万円です。平場の未勝利戦や下級条件でも配当は十分に大きく、公表の材料は毎レースにあります。重賞が特別に荒れるわけではなく、重賞だけが特別に目立つのです。

「重賞専門」の実績を自分で確かめる手順

重賞は年間の開催日と結果が完全に公開されているので、「重賞専門」の実績は突き合わせが一番簡単です。次の順で見てください。

  • 1. 重賞の行だけ数える。実績ページでレース名にG1・G2・G3(GⅠ〜GⅢ)が付く行を数えます。日付の無い行は数えません。
  • 2. 同じ期間の重賞の本数を分母にする。JRAの開催日程で同期間の重賞を数え、「何本中何本を当てたことになっているか」を出します。
  • 3. 公式配当で割る。公表額を公式の3連単配当で割り、口数を出します。割り切れなければその行は照合できません。
  • 4. 6.4%と比べる。当サイトの上半期の記録では、中央の照合済み7,597件のうち重賞は490件でした。専門をうたうなら、その比率が明確に高くなければ言葉だけです。
  • 5. 荒れた回の偏りを見る。函館記念(GⅢ)のように波乱の回だけが並び、堅く収まったG1が一つも無ければ、「荒れた回を選んで載せた」形に近づきます。

この上半期の重賞で照合済み公表が付いたのは延べ490件、つまり1重賞あたり数件が相場です。特定のサイトだけが毎週の重賞を全部当てている実績を掲げていたら、その時点で分布から大きく外れています。珍しい主張ほど、珍しさに見合う記録が要ります。

よくある質問

Q. 重賞専門の予想サイトは当たらない?

A. 当たる・当たらないは当サイトの記録からは判断できません。言えるのは、照合済みの世界全体で重賞は7,597件中490件・6.4%だという分布です。「重賞専門」の実績を見たら、重賞の行が日付つきでどれだけ並んでいるか、公式配当で割り切れるかを確かめてください。

Q. G1の的中公表はなぜ少ない?

A. 堅く収まった回は配当が小さく、口数を積まないと額が映えないからです。上半期に重賞の公表が最も集まったのは函館記念(GⅢ)の33件で、3連単10万円超の波乱でした。公表が集まるのは格ではなく荒れた回です。

Q. 平場ばかりの実績は信用できない?

A. 平場中心の実績は業界全体の分布どおりの姿で、それ自体は恥ずかしいものではありません。会場別の表でも、小倉5,723件・新潟4,522件・園田3,412件と、重賞の少ない場からの公表は厚くあります。見るべきは平場か重賞かではなく、日付と公式配当で確かめられるかです。

Q. 函館記念の33件は、33のサイトが同じレースを当てたという意味?

A. 照合済み公表が延べ33件という意味です。1つのサイトが複数のプランで公表した分も延べで数えるので、サイト数とは一致しないことがあります。公表額は口数で変わるので、同じレースでも額は一致しません。件数は配信の規模を映す数字で、的中の確かさの順位ではありません。

この数字の限界

6.4%は2026年上半期・中央のレースに限った照合済みの数字で、地方の重賞(交流重賞を含む)は含みません。「照合済み」は公式配当と矛盾しない公表という意味で、その公表どおりに馬券が買われたことの証明ではありません。追加した表の件数は当サイトが記録した全サイトの公表実績を数えたもので、照合済みに絞った上半期の7,597件とは母集団が違います。重賞かどうかの判定は実績ページのレース名の表記に依存するので、レース名を省いた公表は重賞でも平場として数えられている可能性があります。率を出さないのは、外れの公表がほとんど載らない実績ページから回収率を作ると、必ず高く出るからです。

この数字の使い方

「G1で勝負」「重賞専門」をうたうサイトを検討するときは、実績ページに重賞の的中が日付つきでどれだけ並んでいるかを見てください。照合済みの世界全体で重賞は6.4%。専門をうたうなら、その比率が明確に高くなければ言葉だけです。逆に平場中心の実績は、業界全体の分布どおりの姿であって恥ずかしいものではありません。分布を知っていれば、言葉と記録のずれが見えます。

※「照合済み」=公式配当と矛盾しない公表、という意味です。それ以上でもそれ以下でもありません。

検証・記録: 悪質競馬予想チェッカー(u85.jp)

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今日の会場の配当基準線

今日 9/17(木)開催の各会場、この30日の3連単の真ん中(中央値)と最高。大きな数字の物差しに
  • 門別 ¥8,325
    14開催日・最高 門別11R ¥336,730
  • 大井 ¥10,815
    8開催日・最高 大井11R ¥783,240
  • 名古屋 ¥14,110
    13開催日・最高 名古屋9R ¥744,300
  • 園田 ¥5,055
    13開催日・最高 園田2R ¥810,050

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