ワイド・複勝・単勝の配当データ|「当てやすい券種」が実績ページに出ない構造

ワイド・複勝・単勝の配当データ|「当てやすい券種」が実績ページに出ない構造

ワイド(3着以内の2頭)、複勝(3着以内の1頭)、単勝(1着の1頭)。最も当てやすい券種たちです。直近1年の中央全レースの確定配当を集計すると、実績ページとの関係がはっきり見えます。結論を先に言えば、この3券種は「買う人は多いのに、公表はほぼされない」。当サイトの記録356,806件のうちワイドは6,356件で、3連単の289,475件(81%)とは比べものになりません。その理由も数字で示せます。

ワイド・複勝・単勝の配当(中央・直近1年)

券種 集計数 配当の中央値 1万円以上の割合
ワイド 9,820件 760円 2.4%
単勝 3,641件 490円 2.0%
複勝 10,825件 200円 0.1%

この表で見るべきは、1万円以上の割合です。ワイド2.4%、単勝2.0%、複勝0.1%。3連単なら中央10場のどこでも66%以上が万馬券なのに対し、この3券種で万馬券は例外中の例外です。中央値はワイド760円、単勝490円、複勝200円。100円で買って数百円が返る世界が、この券種の「普通」です。

公表はほぼゼロに近い

2026年上半期の照合済み公表のうち、ワイドは200件、単勝55件、複勝49件。13,587件の全体から見れば端数です。期間を全記録に広げても変わりません。356,806件のうちワイドは6,356件。3連単289,475件(81%)はもちろん、馬単6,899件にも届きません。複勝の中央値は200円——10口買っても数千円ですから、実績ページに載せる動機がありません。「当てやすい券種ほど公表されない」という逆転が、数字ではっきり確認できます。

全記録の券種内訳です。

当サイトが記録した公表実績356,806件の券種内訳

券種 件数 割合
3連単 289,475 81.1%
3連複 25,707 7.2%
馬連 15,588 4.4%
不明 8,625 2.4%
馬単 6,899 1.9%
ワイド 6,356 1.8%

この表で見るべきは、ワイド1.8%・馬単1.9%・馬連4.4%と、配当の小さい券種ほど比率が下がることです。単勝と複勝は表に行が無く、行の無い券種を全部合わせても残りはわずかです。3連単81.1%との差は、当たりやすさの差の裏返しです。実績ページは当たりやすい順ではなく、額が大きく見える順に並んでいます。

3連単の基準線と並べる

同じレースでも、券種が違えば配当の桁が違います。2026年の会場別の3連単配当を置いて、ワイドの760円と並べます。

2026年に開催された会場別の3連単配当(公式記録・当サイトのRaceDB)

会場 レース数 3連単の中央値 万馬券の割合
小倉 241 35,860円 77%
福島 170 29,570円 81%
函館 145 26,840円 71%
新潟 194 26,060円 74%
東京 310 25,710円 69%
京都 324 22,320円 68%
中山 302 22,000円 68%
札幌 96 20,550円 71%
中京 169 19,590円 66%
阪神 289 19,050円 66%
帯広 1112 14,090円 60%
船橋 481 13,730円 57%
浦和 457 13,680円 58%
川崎 504 12,460円 57%
大井 721 11,450円 54%
名古屋 927 11,440円 53%
盛岡 428 11,390円 54%
水沢 421 10,010円 50%
姫路 289 9,820円 49%
高知 745 8,750円 47%

この表で見るべきは、中央10場の3連単の中央値が19,050円から35,860円で、どの場でも万馬券が6割を超えることです。ワイドの中央値760円の数十倍が、3連単では「並みの決着」です。同じ的中でも3連単なら実績ページに載り、ワイドなら載らない。その差はサイトの実力ではなく、券種の配当構造です。地方の高知(8,750円)や水沢(10,010円)でも、ワイドの中央値760円とは桁が違います。実績ページに3連単しか無いのは、この表のどの場でも同じ理由です。

公表払戻額の分布——この券種では届かない帯

サイトが公表する払戻額の分布です。

2026年の公表払戻額76,901件の分布(中央値313,760円)

払戻額 件数 割合
10万円未満 18,935 25%
10〜30万円 18,470 24%
30〜100万円 24,954 32%
100〜300万円 12,722 17%
300万円以上 1,820 2%

この表で見るべきは、中央値313,760円と、30〜100万円の帯が32%で最も厚いことです。複勝の中央値200円でこの帯に入るには、口数を千の単位で重ねる必要があります。ワイド760円、単勝490円でも同じです。公表払戻額の分布は、3連単に口数を掛けた分布であって、この3券種がそもそも入り込めない帯で作られています。10万円未満の帯が25%ありますが、上半期の照合済みでこの3券種はワイド200件・単勝55件・複勝49件しかありません。

このデータの使い道は2つ

1つ目。実績ページは「サイトの全的中」ではなく「飾れる的中」だけの選抜だと、券種の空白から理解できます。複勝転がしのような手堅い運用は、仮にやっていても実績ページからは見えません。2つ目。「単勝1点で勝負」「複勝で堅実に」という売り文句のプランを検討するときは、この中央値が判断材料になります。単勝の中央値490円という世界で参加費を回収するには、相当な資金量か相当な的中率が必要——プランの価格と券種の配当水準を並べるだけで、要求されている成績の現実味が計算できるのです。当サイトの商品台帳(62サイト・価格表記10,512件)では、価格の中央値は50,000円。単勝の中央値490円でこの参加費を1回で返すには何口が要るか、割り算してみてください。券種はどれが優れているという話ではなく、それぞれ物差しが違うだけ。物差しを持ってから実績を読みましょう。

参加費の分布も置いておきます。

有料商品の価格表記のうち1千円〜300万円の10,481件(PTは1PT=100円換算)の価格帯

価格帯 件数 割合
1万円未満 1,404 13%
1〜3万円 2,241 21%
3〜5万円 1,647 15%
5〜10万円 2,488 23%
10〜30万円 2,110 20%
30万円以上 891 8%

この表で見るべきは、5〜10万円の帯が23%で最も厚く、10万円以上が合わせて28%あることです。1万円未満は13%しかありません。単勝の中央値490円、複勝の中央値200円と、この価格帯を並べてください。「単勝1点で堅実に」という売り文句のプランが、この価格帯で売られていることの意味が計算できます。参加費が5〜10万円の帯なら、1回の的中で返す口数は百の単位です。

会場別の公表件数——券種の空白は場を選ばない

公表がどの場から出ているかも見ておきます。2026年の会場別の件数です。

2026年の公表実績のうち会場が特定できたものの会場別件数

会場 件数
東京 6,360
京都 5,744
小倉 5,723
中山 5,705
阪神 5,209
新潟 4,522
福島 4,047
函館 3,606
中京 3,601
園田 3,412
名古屋 3,344
大井 3,114

この表で見るべきは、東京6,360件から大井3,114件まで、中央・地方の主要場がどこも数千件の公表を持っていることです。ワイド・複勝・単勝の公表が少ないのは、特定の場の事情ではありません。記録全体で3連単が81.1%なので、この表の件数もほぼ3連単の件数です。どの場でも、当てやすい券種は実績ページに出てこない。場の性格より券種の構造のほうが、公表の形を強く決めています。

「ころがし」の実績はどう見るか

この券種群でよく見るのが「複勝ころがし」(的中のたびに払戻を次のレースへ全額投入する手法)の実績です。1回1回は中央値200円の世界でも、掛け算を重ねれば見た目の増え方は派手になります。ただし、ころがしの実績は途中の1敗で全額が消える設計の「成功例だけ」を切り出したもの。何回試みて何回完走したか(分母)が書かれていないころがし実績は、的中率90%の表示と同じ読み方——検証不能な広告文——で構いません。この券種たちは、買う側にとっては堅実な道具です。道具としての堅実さと、実績演出としての使われ方は、分けて考えてください。当てやすい券種の実績が「無い」ことを責める必要はありませんが、「有る」と言うなら分母つきで——それだけの話です。なお、当サイトの記録にも外れた買い目は含まれないので、当サイト側でもこれらの券種の的中率は出せません。表の配当も中央の集計で、地方競馬は含みません。

自分で確かめる手順

  • (1) 実績ページの券種の列を見て、ワイド・複勝・単勝の行が何件あるかを数えます。当サイトの上半期の照合済みでは、13,587件中ワイド200件・単勝55件・複勝49件でした。
  • (2) その券種の公式確定配当で公表額を割り、口数を出します。複勝の中央値200円で公表額が数十万円なら、口数は千の単位です。
  • (3) 「単勝1点」「複勝で堅実に」のプランなら、参加費を券種の中央値で割ります。50,000円の参加費を単勝の中央値490円で1回で返すには何口が要るか、割り算してみてください。
  • (4) ころがしの実績なら、何回試みて何回完走したか(分母)が書かれているかを見ます。無ければ検証不能な広告文として扱います。
  • (5) メールで届いた買い目なら、受信時刻が発走前かを受信箱で確かめます。受信時刻が無い転送や画像だけの報告は、予想として数えません。

補足: 公表されない券種は、受信時刻で確かめる

ワイド・複勝・単勝の的中は実績ページにほぼ出ないので、サイトの言い分を後から照合する材料がありません。残る材料は、買い目が届いた時刻です。当サイトの連絡履歴122,506通のうち115,820通に受信時刻があります。

メールの受信時刻(受信時刻つき115,820通)

時間帯 通数 割合
0〜5時 7,138 6%
6〜11時 30,869 27%
12〜14時 23,719 20%
15〜17時 17,276 15%
18〜20時 28,318 24%
21〜23時 8,500 7%

この表で見るべきは、6〜11時が27%、12〜14時が20%と、午前から昼にかけて半数近くが届くことです。最多は12時台の15,712通、次いで18時台の9,184通でした。中央競馬の最終レースは夕方までに終わるので、18時台に届く中央の「的中」は結果の後の報告です。「複勝で堅実に的中」という報告が届いたら、件名ではなく受信時刻を見てください。発走の前に届いた買い目だけが予想で、後に届いた報告は結果です。当てやすい券種ほど、この区別を自分の受信箱でつけるしかありません。

よくある質問

Q. ワイドの配当はどれくらいですか? A. 直近1年の中央9,820件の集計で、中央値は760円、1万円以上は2.4%でした。

Q. 複勝ころがしの実績は信用できますか? A. 途中の1敗で全額が消える設計の「成功例だけ」を切り出したものが多く、何回試みて何回完走したかが書かれていなければ検証できません。複勝の中央値は200円で、1万円以上は0.1%です。

Q. 単勝や複勝の的中を公表するサイトはありますか? A. 2026年上半期の照合済み13,587件のうち、単勝55件・複勝49件です。全記録356,806件でもワイドは6,356件(1.8%)で、公表の大半は3連単です。

Q. なぜ当てやすい券種は公表されないのですか? A. 複勝の中央値200円では10口買っても数千円で、実績ページに載せる動機がないからです。公表払戻額の中央値313,760円という帯に、この券種では届きません。

Q. 当サイトはワイドや複勝の的中率を出せますか? A. 出せません。当サイトの記録には外れた買い目が含まれず、分母が無いからです。

この記事の限界

表の配当は中央の直近1年と2026年の集計で、地方競馬は含みません。公表件数は当サイトが照合できた公表だけで、外れた買い目は含まれないので、どの券種が「当たりやすい」かを当サイトの記録から言うことはできません。券種ごとの配当の中央値は、実績を読むための物差しであって、買い方の助言ではありません。参加費の分布は商品台帳の価格表記で、実際に売れた価格ではありません。

※レース配当はJRA公式の確定配当、公表件数は当サイトの照合済み記録による集計です。

検証・記録: 悪質競馬予想チェッカー(u85.jp)

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今日 9/17(木)開催の各会場、この30日の3連単の真ん中(中央値)と最高。大きな数字の物差しに
  • 門別 ¥8,325
    14開催日・最高 門別11R ¥336,730
  • 大井 ¥10,815
    8開催日・最高 大井11R ¥783,240
  • 名古屋 ¥14,110
    13開催日・最高 名古屋9R ¥744,300
  • 園田 ¥5,055
    13開催日・最高 園田2R ¥810,050

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