1つのレースを20サイト以上が「当てた」と公表する現象について

1つのレースを20サイト以上が「当てた」と公表する現象について

2026年1月〜7月13日に照合済み公表が付いたレースは5,341レース。そのうち20サイト以上が同じレースを「当てた」と公表したのは6レースだけで、48%にあたる2,563レースは公表したサイトが1つだけでした。「20サイトが同じレースを当てたと言っている」と聞くと異様に感じるかもしれませんが、分布ごと見れば構図はシンプルです。この記事では集中した上位のレースと、その共通点、そして会場・曜日・月別の表で「集中」がどこで起きるかを位置づけます。

この記事のレース別の集計は記録時点、補足の表は記録時点の当サイトの記録です。記録は毎朝更新されるため、最新の数字は各サイトの詳細ページをご覧ください。

照合済み公表が集中したレース(2026年)

照合済みの記録を見ていると、同じレースの的中を多数のサイトが同時に公表する日があります。
2026年(1月〜7月13日)の照合済み公表が付いたレースは5,341レース。その中で「集中」が起きた上位はこうです。

レース 公表サイト数 3連単の公式配当
2026-07-04 小倉6R サラ系3歳未勝利 23サイト 166,650円
2026-07-12 福島6R サラ系3歳未勝利 20サイト 314,270円
2026-07-11 福島6R サラ系3歳未勝利 20サイト 148,070円
2026-07-05 小倉5R サラ系2歳新馬 20サイト 278,230円
2026-07-04 福島5R サラ系2歳新馬 20サイト 88,400円
2026-07-12 函館4R サラ系3歳未勝利 20サイト 128,650円
2026-07-11 小倉10R 耶馬渓特別 19サイト 715,920円
2026-07-04 函館4R サラ系3歳未勝利 19サイト 161,770円

この表で見るべきは、日付と会場の偏りです。並んだレースはすべて7月の土日で、会場は小倉・福島・函館の3場だけ。レース名は未勝利戦と新馬戦が並び、特別戦は耶馬渓特別の1つしかありません。公式配当の列はいずれも6桁で、並みの決着は1つもありません。

集中は例外で、半分のレースは1サイトだけ

分布も出しておきます。公表が付いた5,341レースのうち、48%にあたる2,563レースは公表したサイトが1つだけ。
5サイト以上が重なったのは658レース、10サイト以上は117レース、20サイト以上になると6レースしかありません。
つまり表に並んだ「20サイト超え」は、年に数回レベルの現象です。

共通点は「大荒れ」

表の公式配当の列を見てください。いずれも3連単で6桁——大荒れしたレースです。荒れたレースは実績の見栄えが良いので、
公表がそこへ集中します。これ自体は不正ではありません(実際に的中していれば、の話ですが)。
ただ、判断材料としては弱い。「みんなが当てたと言うレース」は、どのサイトの個性も表さないからです。
20サイトの中に居ることより、残りの2,563レース側で何を公表しているかの方が、よほどそのサイトらしさが出ます。

サイトの地力が出るのはむしろ逆で、荒れていない普通の週に、コンスタントに照合済みが積まれているか
それは週次の照合レポートで毎週追えます。集中したレースの結果自体(どんな決着で、どのサイトが公表したか)は、
開催日ごとのレース記事で確認できます。

集中した3場は、2026年で最も荒れている3場でもある

「大荒れ」が偶然かどうかを、会場ごとの配当の水準で確かめます。当サイトのRaceDB(公式記録)から、2026年に開催された会場別の3連単配当を出しました。

2026年に開催された会場別の3連単配当(公式記録・当サイトのRaceDB)

会場 レース数 3連単の中央値 万馬券の割合
小倉 241 35,860円 77%
福島 170 29,570円 81%
函館 145 26,840円 71%
新潟 194 26,060円 74%
東京 310 25,710円 69%
京都 324 22,320円 68%
中山 302 22,000円 68%
札幌 96 20,550円 71%
中京 169 19,590円 66%
阪神 289 19,050円 66%
帯広 1112 14,090円 60%
船橋 481 13,730円 57%
浦和 457 13,680円 58%
川崎 504 12,460円 57%
大井 721 11,450円 54%
名古屋 927 11,440円 53%
盛岡 428 11,390円 54%
水沢 421 10,010円 50%
姫路 289 9,820円 49%
高知 745 8,750円 47%

この表で見るべきは上の3行です。集中が起きた小倉・福島・函館は、2026年の3連単の中央値が35,860円・29,570円・26,840円で、中央10場の上位3つを占めます。万馬券の割合も小倉77%・福島81%・函館71%と高い。つまり集中は「荒れやすい場で、さらに荒れたレース」に起きていて、偶然の重なりではありません。逆に中央値8,750円の高知や11,450円の大井は万馬券の割合も47%・54%にとどまり、6桁の配当が出る場面は中央より少ないと読めます。

なぜ未勝利戦ばかりなのか

表のレース名にも触れておきます。集中が起きた上位はほぼすべて未勝利戦・新馬戦。重賞は1つもありません
(唯一の特別戦も夏のローカル)。未勝利戦はキャリアの浅い馬ばかりで能力比較が難しく、人気が割れて配当が跳ねやすい。
そして跳ねた配当は「実績映え」する。多くのサイトが同じ平場に公表を寄せるのは、この構造の自然な帰結です。
逆に言うと、堅く決まった重賞をきちんと公表しているサイトはほとんどない——実績ページが
「都合の良い場面のハイライト集」であることが、この偏りからも読み取れます。

公表件数の多い会場と、荒れる会場は別物

集中は荒れる場で起きますが、公表の「量」が多い場は別です。2026年の公表実績のうち会場が特定できたものを会場別に数えました。

2026年の公表実績のうち会場が特定できたものの会場別件数

会場 件数
東京 6,360
京都 5,744
小倉 5,723
中山 5,705
阪神 5,209
新潟 4,522
福島 4,047
函館 3,606
中京 3,601
園田 3,412
名古屋 3,344
大井 3,114

この表で見るべきは、東京と小倉の並び方です。東京はレース数310に対して6,360件、小倉はレース数241で5,723件。小倉はレース数が少ないのに公表件数では東京に迫ります。1つ前の表で小倉の中央値が最も高かったことと合わせると、荒れる場ほどレース1つあたりの公表が厚くなる、という関係が見えます。なお地方では園田3,412件・名古屋3,344件・大井3,114件が上位12場に入り、平日の公表を支えています。

曜日と月で見る「集中」の背景

上位のレースがすべて7月の土日だったことにも、記録の側の事情が混ざっています。曜日別と月別の公表件数を並べます。

2026年の公表実績の曜日別件数

曜日 件数
5,610
5,969
5,732
5,581
4,651
24,543
25,468

この表で見るべきは、土24,543件・日25,468件と月〜金の4,651〜5,969件の差です。中央の開催がある土日に公表が集まるので、20サイトが重なる現象も土日にしか起きません。平日は地方開催の公表が中心で、1つのレースに重なるサイト数はずっと少なくなります。

2026年の月別の公表実績件数(当サイトの記録)

件数
2026-01 7,664
2026-02 7,308
2026-03 8,238
2026-04 7,997
2026-05 9,675
2026-06 10,509
2026-07 15,448
2026-08 10,715

この表で見るべきは7月の15,448件です。1月の7,664件からほぼ倍の水準で、当サイトの記録対象のサイトが増えた時期と重なります。上位のレースが全部7月なのは「7月に荒れた」だけでなく「7月は記録が厚い」ことの影響も含みます。1月に同じ大荒れがあっても、数えられる公表サイト数はもっと少なかったはずです。サイト数の多さをそのまま年をまたいで比べないでください。

公表額の分布のなかで「集中レース」を読む

上の表の公式配当は88,400円から715,920円の幅でした。ただし実績ページに載るのは公式配当ではなく、公式配当に口数を掛けた公表額です。2026年の公表払戻額の分布を置いておきます。

2026年の公表払戻額76,901件の分布(中央値313,760円)

払戻額 件数 割合
10万円未満 18,935 25%
10〜30万円 18,470 24%
30〜100万円 24,954 32%
100〜300万円 12,722 17%
300万円以上 1,820 2%

この表で見るべきは、中央値313,760円と30〜100万円の帯が32%で最も厚いことです。集中したレースの公式配当は1口なら10万円台から70万円台ですが、数口を掛ければ中央値の帯に入り、100万円を超える公表も簡単に作れます。同じレースを公表した20サイトの額がばらばらなのは、口数が違うからです。額の大きさで順位を付けず、口数に戻して読んでください。

自分で確かめる手順: 公表額を公式配当で割る

読者が同じ確認をする手順は3つです。

  • 公式配当で割る。たとえば表の2026-07-04 小倉6Rの3連単の公式配当は166,650円です。あるサイトがこのレースの的中を公表していたら、公表額をこの数で割ってください。4口なら4、8口なら8と整数になれば、公表は公式配当と矛盾しません。割り切れない、あるいは口数が不自然に大きいなら、その公表は保留にします。
  • 同じレースを何サイトが公表したかを見る。当サイトの開催日ごとのレース記事に、そのレースを公表したサイトが並びます。20サイト近く並ぶレースは「誰でも映える場面」なので、そのサイトの個性の判断には使いません。
  • 残りの側を見る。そのサイトの詳細ページで、集中しなかった普通の週に何件の照合済みがあるかを確かめます。2,563レースは1サイトだけの公表でした。そちらの方がサイトらしさが出ます。

よくある質問

20サイトが当てたレースは、買っていれば当たったレース?

後から見て荒れたと分かるレース、というのが正確です。公表はレースの後に出るもので、レース前に各サイトがどんな買い目を配ったかは公表からは分かりません。当サイトが確かめているのは、公表額が公式配当と矛盾しないかどうかまでです。

同じレースを多くのサイトが公表するのは不正?

公表そのものは不正ではありません。公式配当と整合していれば照合は通ります。ただ「みんなが当てたと言うレース」はどのサイトの個性も表さないので、判断材料としては弱いと考えています。

なぜ上位に重賞が1つもない?

配当の構造です。未勝利戦や新馬戦は人気が割れて配当が跳ねやすく、跳ねた配当は実績映えします。2026年の会場別で見ても、集中が起きた小倉・福島・函館は3連単の中央値が高い3場でした。

同じレースなのに、サイトごとに公表額が違うのはなぜ?

口数が違うからです。公式配当は1つでも、公表額は公式配当に口数を掛けた値なので、4口と8口では倍違います。額ではなく口数に戻して比べてください。

この集計の限界

集計対象は「サイト自身の公表」を当サイトが照合できたものに限ります。照合は公式配当と矛盾しないことの確認であって、成績の保証ではありません。期間は2026年1月〜7月13日で、月によって記録対象のサイト数が違うため、公表サイト数の多さには記録の厚さが混ざります。また、実際に会員がその口数で買ったかどうかは、公表からは分かりません。当サイトが言えるのは「この公表は公式配当と整合する」「このレースにはこれだけのサイトが公表を寄せた」までです。

※集計対象は「サイト自身の公表」を当サイトが照合できたものに限ります。照合は事実確認であって、成績の保証ではありません。

検証・記録: 悪質競馬予想チェッカー(u85.jp)

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今日の会場の配当基準線

今日 8/27(木)開催の各会場、この30日の3連単の真ん中(中央値)と最高。大きな数字の物差しに
  • 門別 ¥7,960
    14開催日・最高 門別2R ¥665,660
  • 船橋 ¥8,865
    8開催日・最高 船橋8R ¥927,580
  • 笠松 ¥5,800
    6開催日・最高 笠松3R ¥116,720
  • 園田 ¥5,140
    13開催日・最高 園田12R ¥392,640

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