なぜ的中公表は未勝利戦に集中するのか|中央の照合済みの40%が未勝利戦

なぜ的中公表は未勝利戦に集中するのか|中央の照合済みの40%が未勝利戦

当サイトの照合済み記録を眺めていると、同じレース名が繰り返し出てきます。「サラ系3歳未勝利」。2026年上半期、中央のレースを対象とした照合済み公表7,597件のうち、未勝利戦は3,015件——40%を占めました。1日の番組の中で未勝利戦は3〜5レース程度ですから、明らかに偏っています。「未勝利戦は荒れるから」という通説で片付けられがちですが、実は配当データはその通説を支持しません。順に説明します。

未勝利戦は特別「荒れる」わけではない

意外に思われるかもしれませんが、直近1年の中央の3連単で比べると、未勝利戦の配当の中央値は20,230円で、全レースの中央値24,215円より低い。万馬券率も66%対71%で下回ります。つまり「未勝利戦だから荒れる」は正確ではありません。それでも公表が集中するのは、別の理由です。

本当の理由は「数が多くて、読みにくくて、たまに大きく跳ねる」

まず数。未勝利戦は毎開催、必ず複数組まれます。公表の分母として最大の供給源です。次に情報の少なさ。キャリアの浅い馬ばかりで力関係の共通認識が薄く、人気が分散しやすい。そして上振れ。上半期の高額公表TOP10のうち7件が未勝利戦でした。中山の新馬戦からは3連単900万円超も出ています。跳ねるのは、ほぼ3連単です。当サイトの公表実績の記録356,806件のうち3連単は289,475件(81%)で、券種の時点で裾の長い方に寄っています。「普段は普通、たまに青天井」——この分布の裾の長さが、実績映えする高額を供給するのです。中央値では測れない「裾」こそが未勝利戦の本体で、公表はその裾だけを掬い上げます。

券種で見る「裾」の正体

未勝利戦の公表が高額になるのは、券種が3連単だからでもあります。当サイトの記録全体の券種内訳です。

当サイトが記録した公表実績356,806件の券種内訳

券種 件数 割合
3連単 289,475 81.1%
3連複 25,707 7.2%
馬連 15,588 4.4%
不明 8,625 2.4%
馬単 6,899 1.9%
ワイド 6,356 1.8%

この表で見るべきは、3連単が81.1%で、次の3連複7.2%を大きく引き離していることです。未勝利戦の3連単は中央値20,230円と並みでも、裾が長い。その裾だけを拾えば高額が並びます。馬連4.4%・ワイド1.8%のように配当の小さい券種では、未勝利戦でも高額は作れません。「未勝利戦に集中」と「3連単に集中」は、同じ構造の表と裏です。

会場別の3連単の基準線

未勝利戦の中央値20,230円が「並み」だという根拠に、2026年の会場別の3連単配当を置きます。

2026年に開催された会場別の3連単配当(公式記録・当サイトのRaceDB)

会場 レース数 3連単の中央値 万馬券の割合
小倉 241 35,860円 77%
福島 170 29,570円 81%
函館 145 26,840円 71%
新潟 194 26,060円 74%
東京 310 25,710円 69%
京都 324 22,320円 68%
中山 302 22,000円 68%
札幌 96 20,550円 71%
中京 169 19,590円 66%
阪神 289 19,050円 66%
帯広 1112 14,090円 60%
船橋 481 13,730円 57%
浦和 457 13,680円 58%
川崎 504 12,460円 57%
大井 721 11,450円 54%
名古屋 927 11,440円 53%
盛岡 428 11,390円 54%
水沢 421 10,010円 50%
姫路 289 9,820円 49%
高知 745 8,750円 47%

この表で見るべきは、中央10場の中央値が阪神の19,050円から小倉の35,860円までに収まることです。未勝利戦の中央値20,230円は、中京(19,590円)や阪神(19,050円)の全レースの水準とほぼ同じで、小倉や福島の全レースの中央値を大きく下回ります。「未勝利戦だから荒れる」より「小倉だから荒れる」のほうが、数字に合っています。万馬券の割合も、期間は違いますが、未勝利戦の66%は中京・阪神の66%と同じ数字です。

公表件数の多い会場と未勝利戦の供給

未勝利戦は毎開催複数組まれるので、公表件数の多い場ほど未勝利戦の公表も多くなります。2026年の会場別の公表件数です。

2026年の公表実績のうち会場が特定できたものの会場別件数

会場 件数
東京 6,360
京都 5,744
小倉 5,723
中山 5,705
阪神 5,209
新潟 4,522
福島 4,047
函館 3,606
中京 3,601
園田 3,412
名古屋 3,344
大井 3,114

この表で見るべきは、東京6,360件・京都5,744件・小倉5,723件・中山5,705件と、中央の主要場が僅差で並ぶことです。レース数は東京310・京都324に対し小倉は241なので、レース数に対する公表の比率は小倉のほうが高い場です。中央値35,860円という配当水準が、未勝利戦でも特別戦でも実績ページに載せやすい的中を供給しています。上半期の高額TOP10の7件が未勝利戦だったのは、未勝利戦が特別に荒れたからではなく、数が多い上に、荒れる場でも毎開催組まれているからです。

公表払戻額の分布——裾はどれくらい太いか

サイトが公表する払戻額の分布です。配当に口数を掛けた後の数字なので、配当の分布とは別物です。

2026年の公表払戻額76,901件の分布(中央値313,760円)

払戻額 件数 割合
10万円未満 18,935 25%
10〜30万円 18,470 24%
30〜100万円 24,954 32%
100〜300万円 12,722 17%
300万円以上 1,820 2%

この表で見るべきは、100〜300万円が12,722件(17%)、300万円以上が1,820件(2%)あることです。中央値313,760円に対し、未勝利戦の3連単の中央値は20,230円。公表額の中央値が配当の中央値の十数倍になるのは、口数が掛かっているからです。「未勝利戦で100万円超」の公表を見たら、配当が裾にあったのか、口数が大きかったのかを分けて読んでください。上半期の高額TOP10の7件は未勝利戦で、中山の新馬戦からは3連単900万円超も出ています。配当の側が裾にある例と、口数の側で作られた例は、額が同じでも別の主張です。

読み方への応用

未勝利戦の的中公表が多いこと自体は、悪でも不正でもありません。ただ、覚えておきたいのは「みんなが同じ場所から拾っている」ことです。同じ未勝利戦の的中を20サイト以上が同時公表した例も2026年に複数観測しています(集中の分布は別記事で)。どのレースが同時に選ばれているかは、事後の公表だけでなく事前の予想でも追えるようにしました。2026-08-20に始めた無料予想の日次記録は、開始翌日のレース前の記録で競馬247サイト分あります。始めたばかりで、結果を語れる蓄積はまだありません。未勝利戦の高額が並ぶ実績ページを見たら、それは各サイト共通の映えスポットであって、そのサイト固有の強みかどうかは別の場所——たとえば重賞や特別戦の公表、平日の記録——で確かめる必要がある、と読んでください。ちなみに新馬戦はさらに極端で、全馬が初出走のため過去データが1つもありません。上半期の高額TOP10に入った中山の新馬戦900万円超のような配当は、その「読めなさ」の産物です。

自分で確かめる手順

  • (1) 実績ページの直近の公表を、レース名で「未勝利」「新馬」とそれ以外に分けて数えます。当サイトの上半期の照合済みでは中央7,597件のうち未勝利戦が3,015件(40%)でした。これが比べる基準です。
  • (2) 公表額÷公式配当で口数を出します。割り切れなければ、その組み合わせでは実在しない額です。
  • (3) 公式配当を、その場の3連単中央値(上の表)と比べます。未勝利戦の配当が中央値20,230円の近くなら並みの決着で、公表額の大きさは口数の側です。
  • (4) 同じレースの的中を他のサイトも公表していないかを、開催日のレース記事で見ます。同じ未勝利戦を20サイト以上が同時公表した例が2026年に複数あります。
  • (5) 重賞や特別戦、平日の公表がどれだけあるかを見て、未勝利戦以外での姿を確かめます。

よくある質問

Q. 未勝利戦は荒れやすいですか? A. 直近1年の中央の3連単では、未勝利戦の中央値20,230円は全レースの24,215円より低く、万馬券率も66%対71%で下回ります。特別に荒れるわけではなく、数が多くて裾が長いレースです。

Q. 新馬戦はどうですか? A. 全馬が初出走で過去データが1つもないため、未勝利戦よりさらに読めません。上半期の高額TOP10には中山の新馬戦の3連単900万円超が入っています。

Q. 未勝利戦の的中ばかりのサイトは悪質ですか? A. 未勝利戦の公表が多いこと自体は悪でも不正でもありません。ただ各サイト共通の映えスポットなので、そのサイト固有の強みかは重賞・特別戦・平日の公表で別に確かめる必要があります。

Q. 同じ未勝利戦を何サイトも当てたと言うのはなぜですか? A. みんなが同じ場所から拾っているからです。20サイト以上が同時公表した例を2026年に複数観測しています。事前の予想でも追えるよう、2026-08-20から無料予想の日次記録を始めました。

この記事の限界

集計対象は「サイト自身の公表」を当サイトが照合できたものに限ります。外れた買い目は含まれないので、未勝利戦での的中率は出せませんし、出しません。未勝利戦の配当は直近1年の中央の集計、会場別の表は2026年の集計で、期間が違います。40%という比率は2026年上半期の中央の照合済み7,597件に対するもので、地方は含みません。照合は事実確認であって、成績の保証ではありません。無料予想の日次記録は始めて2日目で、結果を語れる蓄積はまだありません。

※集計対象は「サイト自身の公表」を当サイトが照合できたものに限ります。照合は事実確認であって、成績の保証ではありません。

検証・記録: 悪質競馬予想チェッカー(u85.jp)

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今日の会場の配当基準線

今日 9/17(木)開催の各会場、この30日の3連単の真ん中(中央値)と最高。大きな数字の物差しに
  • 門別 ¥8,325
    14開催日・最高 門別11R ¥336,730
  • 大井 ¥10,815
    8開催日・最高 大井11R ¥783,240
  • 名古屋 ¥14,110
    13開催日・最高 名古屋9R ¥744,300
  • 園田 ¥5,055
    13開催日・最高 園田2R ¥810,050

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